平成レトロゲームは、今でも多くのファンに愛され続けています。
その魅力は、低画素ならではのピクセルアートの美しさ、シンプルながらやり込めるゲーム内容、そして一度聴いたら忘れられない音楽のメロディーなど様々です。
魅力たっぷりの平成時代の代表的な据え置き型ゲームコンソールをまとめてみました!
懐かしい思いにふけってみてください。
据え置き型とは?
自宅のテレビにつないでプレイするタイプのゲーム。
特徴的なのは、当時のテレビのアスペクト比が4:3のため、ゲーム画面も4:3で作られていること。
現在Youtubeなどでレトロゲーム実況をしている方は、現代の主流に合わせて無理やり16:9にしていることが多いですが、あえて4:3のまま出力している配信者もいます。
(4:3を無理やり16:9にすることで、ゲーム動画の上下左右に黒色などの隙間があったり、ゲーム動画を中心ではなく端に寄せてテロップや絵などで隙間を埋めていたりします)
スーパーファミコン(スーファミ)

任天堂が1990年(平成2年)に、ファミリーコンピューター(ファミコン)の後継機種として発売しました。
当時のゲーム業界において革命的な進化をもたらし、多くの人々に愛されるクラシックなゲーム機となりました。
- スーパーマリオカート
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース
- ストリートファイターII
- ドラゴンクエスト(V 天空の花嫁、VI 幻の大地)
- ファイナルファンタジー(V、VI)
- かまいたちの夜
一度はやった!カセットフーフー
カセットが正常に起動しない時に、端子部にフーッ!と息を吹きかけると、不思議と起動しましたよね。
特に前代のファミコンは振動に弱く、少し揺れるだけで接触が悪くなったりしていました。
スーファミでは多少改善されているものの、やはり振動やカセット替えで起動しなくなることも多々。

端子部のほこりを飛ばし、息に含まれる水分が金属端子部に付着しして一時的に電気の伝導効率が上がり、カセットの差し直しで接触が良くなる、という理屈だったみたいです。
独特なコントローラー
スーファミのコントローラーは、ファミコンにもあった十字ボタン・Aボタン・Bボタンに加えて、新たにXボタン・Yボタン・Lボタン・Rボタンが追加され、多彩な操作が可能になりました。
この左に十字キー、右に4つのボタン、側面にLRボタンというコントローラー形式は、今でも多くのゲームの原型になっています。
16bitの構成のCPU

8bitのCPUだった前代ファミコンに対し、スーパーファミコンは16ビットのCPUを搭載。
これにより遥かに高度なグラフィックとサウンドを扱えるようになり、アーケードゲーム並みの豪華なゲーム体験が自宅で可能となりました。
プレイステーション(プレステ、PS)シリーズ

ソニー・コンピュータエンタテインメント(現在はソニー・インタラクティブエンタテインメント)が1994年に発売しました。
その後、平成の間にプレステ4まで登場して、令和になってプレステ5も発売されています。
- バイオハザードシリーズ
- グランツーリスモ
- みんなのGOLF
- ポポロクロイス物語II(なんとディスク3枚組!)
- パラッパラッパー
革新的な3Dグラフィック
当時はほとんどのゲームが2D描写である中で、3D専用として登場したハードは家庭用ゲーム業界の革新的存在でした。

3Dといってもいわゆるポリゴンで、カクカクした歪みが出ていました。
高度なサウンド能力
当時にしてはかなり高性能な音響機能を有していて、音楽ゲーム(音ゲー)の祖である「パラッパラッパー」が登場するきっかけにもなっています。
リズムに合わせてボタンを押すという単純なゲームですが、ゲームにきれいな音楽を使えるということ自体が斬新でした。



ドラゴンクエストシリーズをはじめ、ゲーム音楽が音楽CDとして発売されたりしていきます。
嵩張らず接触も良い、脅威のカセット「CD-ROM」
プレステはCD-ROMを採用し、カセットの収納がファミコンに比べコンパクトになりました。
また、CD-ROMはファミコンのように接触不良を起こすことが少なく、カセットフーフー無しで毎回起動することも嬉しい!
一方で、当時のCD-ROM機は大容量であるがために、ローディングに非常に時間がかかるのが難点。
プレステ内でも工夫を凝らしていたようですが、それでもローディング時間は長い印象です。
また、CD-ROMが大容量とは言え、それでも不足するタイトルもありました。
その場合、CD-ROMを2枚組や3枚組にして、1枚目が終わったら2枚目にCDを入れ替えるという手法を取っていました。
どのデータを消すか…迷いに迷うメモリーカード
ゲームのセーブデータは、外部記憶形式で「メモリーカード」と呼んでいました。


セーブデータはブロックという単位で管理し、15ブロックが上限でした。
ゲームタイトルによって使用するブロック数が異なるため、新しいゲームを買うと1ブロックだけ足りない!のように不足してしまい、どのデータを消去するか頭を悩ませる子供たちが多くいました。
サターン(セガ、日立、ビクター)


1994年にセガ・エンタープライゼスが発売したセガサターンが有名ですが、日立製作所からはHiサターン、日本ビクターからはVサターン、という互換機が発売されています。
「2Dのサターン、3Dのプレステ」と言われ、主に2Dキャラゲーに使用されていました。
また、18歳未満禁止の「X指定」を設けることで、家庭用ゲームでは不可能と言われていた成人向けゲームにも挑戦しています。
- バーチャファイター2(セガ初のミリオンセラー)
- スーパーリアル麻雀PV(脱衣麻雀)
- サクラ大戦
- シャイニングシリーズ
セガサターンの方が優位…!?
先述の通りサターンは大きく3種類あります。
セガサターンは主に玩具店やゲーム屋に流通しているのに対し、Vサターンは主に家電量販店に流通していました。
子供は家電量販店よりも玩具店・ゲーム屋に行くので、セガサターンを目にする機会が多いためか、セガサターンを持っている子の方がちょっとカーストが高い風潮もあったようです。
サターンと言えばセガと思い浮かぶ人が多いのも、このせいかもしれません。
ちなみにHiサターンは、ゲーム機能の他にビデオCDとフォトCDの機能がついているため、セガ・Vサターンよりも高額だったようです。
移行し忘れ注意!2種類のセーブ方法
セーブデータはプレステのメモリーカードに当たる「パワーメモリー」の他に、ゲーム機本体にも保存することが可能でした。
しかし本体の容量は少なく、本体の電池が切れるとセーブデータも消えるリスクがありました。
本体にしかデータを保存できないソフトもあるのが難点。
遊び終わると本体を操作してデータ管理画面に移動して本体メモリからパワーメモリーにデータを移し、ゲームを再開する時は本体メモリにデータを戻すなんてことも。
ということで、本体からパワーメモリーにデータを移行し忘れたまま本体の電池が切れてしまうことが無いよう、データ移行と電池交換を気にしなければなりませんでした。
2Dながら高速なローディング
プレステと同様に、カセットにはCD-ROMを採用しています。
一方で、ハード的には3Dも可ではありますが、2Dと両立するようにした結果、ややハード機能は劣る…かと思えば、メモリは容量や構成が豪華でした。
そのメモリを活かしてローディングが短い傾向がありました。
NINTENDO 64(64 – ロクヨン)


ゲーム業界に流行していた3Dに対応するべく、任天堂が1996年にスーパーファミコンの後継機種として発売しました。しかし、スーパーファミコンの後継機種とは思えぬほど見た目も性能も大きく進化しています。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラの第1作目)
- バンジョーとカズーイの大冒険
- 実況パワフルプロ野球(シリーズ初のアナログスティック操作対応)
- マリオパーティシリーズ
ポリゴンじゃない!高い描画能力
3Dゲームで先を走っていたプレステやサターンですが、3Dポリゴンとよばれる擬似的な3D表現手法を用いていました。
一方で、後発だった64は高い演算・描画能力を有していて、3次元をよりリアルに描画することができていました。
簡単に言えば、キャラの見た目がカクカクしておらず、丸みを帯びるフォルムが可能だったのです。
アナログ操作が可能!独特なコントローラー
プレステなどもアナログ操作が可能なコントローラーはありました。
しかし、64はアナログ操作用のスティック(3Dスティック)がコントローラーの中央にあり、アナログ操作しやすいように中央にも持ち手を採用。
3つ又の持ち手がユニークなコントローラーでした。
ここが不便…嵩張るカセット
当時はCD-ROMが主流になりつつあったカセットですが、64はROMカートリッジを採用。
厚みがあるので保存場所に幅がとる部分はやはり難点でした。
その他
平成では他にも、ドリームキャストやXbox、ゲームキューブ、Wiiなどが発売されています。
平成レトロゲームの魅力を再発見!
平成時代に生まれたゲームは、いつでも何度でも遊べるものばかりです。
そして何より、沢山の名作ソフトが発売されました。
ピクセルアートの美しさ、シンプルながら楽しめるプレイ性、そして感動的なストーリー、etc…
平成ゲームの愛好者や懐かしい思い出に浸りたい人々にとって、貴重な情報や楽しみが詰まったコンテンツになっていれば幸いです。
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
レトロゲームの楽しみ方は無限大!!